2016年4月9日(土)朝、千葉・幕張メッセ国際展示場ホール前には、『KCON 2016 Japan』の開場を待つ、幅広い世代のファンたちが朝10時の開場前に長蛇の列を作り、すでに熱気があふれている。
“KCON”とは、韓国の音楽、ドラマ、美容、食など様々な文化を体験できる“K-Culture”コンベンションで、2012年に初めてアメリカ・カリフォルニアで行なわれ、
日本では昨年に続き2回目の開催。80以上のブースが出展したコンベンションエリアでは、性別や年代を超えて楽しめるようなイベントが多数行なわれた。
行列が絶えなかったのは、食関連のブース。韓国ではどこの家庭にもあると言っても過言ではない定番調味料“ダシダ”のブースでは、家庭の味のスープの試食を楽しむ事ができ、
また“辛ラーメン”のブースでは、カルボナーラ辛ラーメンなど一風変わったアレンジラーメンの試食が大人気。
そのほかエバラ食品のブースではカクテキを使用したキムパの試食、JINROやSamdasooでは飲料の試飲も行われ、長い列を作っていた。
また、韓流ブームをけん引してきたK-DRAMA、K-FILMを日本で紹介してきた、CJ Entertainment Japan、TIMO Japan、KTA、クロックワークス、シネマート/
エスピーオー、スカパー!などのブースでは、多くの映像作品が紹介された。
その他にも、韓国中小企業庁ファッション・ビューティーなどの商品を紹介するブースでは、韓国オリジナルブランドのシューズやバッグ、アクセサリーの他、
最新の美容グッズを購入できるコーナーもあり、多くの女性で溢れていた。
さらに、会場に設置されたステージのうち最も大きなKCON STAGEでは、Mnetで日本初放送した「ホグの愛」の主役を演じた俳優チェ・ウシクと、
この日が初来日となった超大型新人ボーイズグループMONSTA Xが参加し「Mnet × 韓流ぴあ M-time公開収録」が行われこの日1番の盛り上がりとなった。
また、2016年Mnet宣伝広報大使も務めるCODE-Vをはじめ、TRITOPS*、BEAUTY HANDSOME、THE 5tion、CLCのミニライブ、
そしてDREAM ON!によるカバーダンスステージも行われ、多くのファンの声援を集めていた。
また今回のKCONのテーマ「つながる」を付けたTSUNAGARU STAGEでは、HOTSHOT、JJCC、Heize、SNUPERのトークショーに加えてMnetで放送中の料理番組
「ちょいタシ おいしいキッチン」の公開収録が行われた。普段なかなか見ることのできないアーティストたちのトークや、番組公開収録を間近で見られるとあって、
多くのファンが集まり盛り上がった。
そのほか、韓国語講座、カバーダンス講座、K-POP好き芸人によるトーク&クイズ大会、さらに昨年のKCONでも大人気だったMCNクリエイターの会社員JのK-Beautyトークショーや、
Heopopのイベントが行われたK-CULTURE STAGEでは、韓国文化を体験したいというファンの熱心な姿を多く見ることができた。
また、1日目のM&G STAGEにはMONSTA X、N.Flying、ニコル、スンヨンが登場。それぞれ質問コーナーやクイズ大会などが行われ、
ファンとの特別な時間を過ごした。M&G入場時には抽選でハイタッチやレッドカーペットにも参加できるスクラッチカードが配られ、幸運を手にしたファンがとびきりの笑顔を見せてくれた。
10:00~18:00までコンテンツ満載のコンベンションを1日中楽しむファンも多く、とても盛り上がった1日となった。
<4月9日>
(プレショー)1. HOTSHOT
トップバッターを飾ったのは、注目の6人組ヒップホップ・グループHOTSHOT。ブラックのスーツを着て洗練された姿で登場した彼らは、 『Step by Step』の日本語バージョンを披露。鏡のパネルを利用した強烈なダンスが印象的で、会場に訪れた人々の目を一瞬でステージに釘づけにさせた。
2. SNUPER
韓国で2015年年末にデビューしたばかりの期待の新人6人組グループSNUPER。 ステージに登場した瞬間から観客から声援が湧くなど、その人気っぷりは新人とは思えないほど。 先月発表されたばかりの2ndアルバムから『守るよ』を披露。ディスコサウンドを連想させるアップテンポな曲調と、 平均身長180cmの抜群のスタイルで見せる華麗なパフォーマンスで、会場の熱をさらに盛り上げた。
3. BEATWIN
無邪気な少年から大人の男性へと成長した5人組アイドルグループBEATWINは、 『シェキラ』を披露。抜群のスタイルで着こなしたブラックのスーツ姿で大人の男性としての魅力を存分に見せると同時に、 強烈なパフォーマンスを披露して会場のファンからも大歓声が上がった。
4. JJCC
ジャッキー・チェンが全面プロデュースしたグループとして話題の6人組グループJJCCは、2014年に韓国でデビューし、2016年5月に待望の日本デビューを控えている。 カジュアルな雰囲気ながらも強烈なダンス・パフォーマンスを披露した彼らは、『今すぐに』を日本語バージョンで歌い、観客を魅了した。
(本ステージ)
1. MONSTA X
強烈な音楽と共に、ステージの横から登場した7人組グループMONSTA X。日本でも人気を集める彼らの初来日となる登場に、会場はヒートアップ。 デビュー曲『無断侵入』で迫力あるパフォーマンスを見せた彼らは、日本語のMCで日本ファンを楽しませた。 その後、甘いメロディが印象的な『正直に言おうか』では、ハートを作るなどの愛嬌を見せ、客席のファンを沸かせた。 「もうラストだなんて!」と残念そうな様子を見せながら、ラスト曲『HERO』を披露した。
2. Lovelyz
2015年デビューした8人組ガールズグループLovelyzは、春らしく桜をバックに登場。女性のファンの姿も多く、彼女たちの名前が書かれたグッズを掲げる女性ファンも。 ピンクの衣装でかわいらしく登場した彼女たちの1曲目は、『Ah-Choo』。韓国語で“はくしょん”というくしゃみの音を意味する『Ah-Choo』では、くしゃみをする表情がダンスのポイント! 日本語での自己紹介を終えた後、『For You』『Hi~』をステージ前方で披露し、より一層近くでファンと交流した。
3. ニコル
現在ソロアーティストとして活躍するニコルは、ブラックの衣装にブロンドヘアというセクシーな姿で登場。KCONは昨年に続き、二度目の出演となるニコルは、 全曲日本語バージョンを披露。1曲目の『Something Special』で激しいダンスを踊った後に日本語でファンにあいさつをしたニコルだったが、 日本での活動が長かっただけにさすがの流暢さだ。2曲目『Don’t Stop』でも強烈なダンス・パフォーマンスを披露し、確かな実力を見せつけた。
4. N.Flying
2016年2月に日本でメジャーデビューした4人組バンドN.Flyingは、1曲目に『ギガマッキョ』を披露。インディーズ時代から活躍していただけあり、さすがの実力を誇る。 日本語でのあいさつにファンが応えると、あまりの声援にメンバーが驚くシーンも。切ないメロディが印象的な『Lonely』を歌った彼らは、 最後にアップテンポな日本デビュー曲『Knock Knock』を日本語で歌い、会場を盛り上げた。
5. AOA
ポップなスイーツのイラストをバックに、AOA CREAMが人気曲『I'm Jelly BABY』を披露。続いて『シムクンヘ(Heart Attack)』を披露した7人組ガールズグループAOA。 日本語でのMCでは、ファンの大きい声援に驚いたのか、日本語が得意なチョアがまさかの日本語でミス!思わず照れ笑いするチョアに、「かわいい!」とファンからも歓声が。 新曲『Oh Boy』の日本語バージョンでは制服をイメージした衣装のネクタイを使ったセクシーなダンスを披露した。
6. WINNER
この日のコンサートで一番異彩を放っていた5人組グループWINNER。BIGBANGの後輩としてデビュー前から注目されていた彼らは、 それ以上の実力を見せてトップアイドルに仲間入りしたグループともあり、彼らの登場に会場の雰囲気が一段と変わるのが感じられた。1曲目『Go up』、 そして3曲目『Just another boy』を日本語バージョンで歌い、2曲目は『SENTIMENTAL』を披露。途中のMCでも完成度の高い日本語であいさつし、 会場からも「さすが」との声が。メンバー同士が仲良くじゃれあう姿には、女性ファンから思わず歓声が上がった。
7. ジコ(Block B)
Block Bとして日本でも圧倒的な人気を誇るジコが、ソロステージを披露。『VENI VIDI VICI』『亀甲船+言ってよ Yes or No』の2曲を披露したが、 韓国でも現在韓国において最も実力あるラッパーの一人として注目されているだけあり、Block Bのラッパーとしての姿ではない、 ひとりのアーティストとしてのまた違った姿を見せた。広いステージを狭く感じさせるほどの存在感で会場を圧倒した。
8. キム・ソンギュ(INFINITE)
2015年にソロアーティストとして活動を始めたINFINITEのリーダー、キム・ソンギュがステージに登場。 ひとりでステージに立つリーダーのためにINFINITEのメンバーから応援メッセージが到着し、会場を和やかな雰囲気にさせた。 ブラックの衣装でシックにバラード曲『Kontrol』を歌った彼はその後日本語であいさつをしたが、日本語でコメントを言おうとして結局コメントが書かれたメモを見てしまい、 会場から笑いを誘った。2曲目『君じゃないといけない』をしっとりと歌い上げ、彼の魅力的な歌声を会場に響かせた。